健康になりたい

40代で喘息と好酸球性副鼻腔炎になりました。入院日記や健康ネタなどを書いています。

喘息、好酸球性副鼻腔炎、アレルギー持ち

アーユルヴェーダ病院 入院2日目

インドでの入院2日目。朝6時ごろ起床しました。
今日からアーユルヴェーダ治療が始まります。

アーユルヴェーダとは?

アーユルヴェーダとは、5000先年以上前にインド発祥で発祥した世界最古の伝承医学で、世界三大伝承医学の一つです。サンスクリット語で「生命の科学」という意味を持ち、現代ではWHO(世界保健機構)にも認定されています。アーユルヴェーダでは、人は生まれつき「ドーシャ」と呼ばれる生命エネルギーを持っており、ヴァータ(風)、ピッタ(火)、カパ(地)の3つに分類されます。
ドーシャのバランスが崩れると病気になると考え、バランスを整え健康になるために、それぞれの体質に合わせ食事法、ヨガ、瞑想、薬草治療、マッサージなどを行います。
アーユルヴェーダについてはこのページがわかりやすいです。

www.ayurvedalife.jp


インドではアーユルヴェーダで診療や治療を行う専門の病院があり、今回はその一つであるArya Vaidya Sala Kottakkalに入院してきました。

アーユルベーダの治療はどんな感じ?

目が覚めたらギーを20ml飲みます。
ギーとは無塩バターを精製したもので、アーユルヴェーダでは最も優れたオイルとされて食事療法、マッサージ、外用薬にも使われます。クセはなく飲みやすい味です。

ギー

起き抜けのオイル一気飲みはちょっと辛い

7時ごろ医師が回診に来て、よく眠れましたか?咳は出ますか?等の質問をされました。

8時ごろに朝食です。私の入院した病棟は食事を部屋まで持って来てくれますが、病棟によっては病院の中のレストランで食べたり自炊をするそうです。食べたあとは食器を廊下に出しておけばOK。

朝食

トーストとチャイでしたが、翌日からは毎日オーツ麦のおかゆでした

9時ごろに看護師さんが来て、血圧を測定。(錆びた、古い血圧計でした笑)
体重も懐かしいアナログの体重計で測定。

昼食までは自由時間なので、この日は病院内を散策し図書室に行って、本を借りました。

昼食はこんな感じでした。量が多く、食べ応えはかなりあります。

昼食

辛味は強くなく、全体的にマイルドな味付け

米(インディカ米)の下にあるのが辛い野菜スープ(じゃがいも、にんじん、いんげん?モリンガ?など)、時計回りに玉ねぎ、ナスと玉ねぎの炒めもの(辛味あり)、酸味のあるサラダ?、酸っぱいスープ、野菜カレー(辛さ控えめ)でした。
中央のアルミホイルに包まれているのはチャパティ、丸いのはパパド(豆粉の薄焼き煎餅)でした。

昼食後の薬は2種類。

薬

入院2日目にもらった薬たち

昼食後と夕食後は、一番右と左から2番目のボトルに入ったタブレットの薬を飲みます。1回につき小さい方を1粒、大きい方が2粒。味も匂いも結構強烈でした。薬草やハーブが原料だそうです。効きそうな気がする。

薬

大きくて飲むのが大変

15時からはオイルマッサージ。「神様にお供えするので、1ルピーコインを持ってきてくださいね」と言われ、1ルピーコインを握って別棟にあるマッサージルームへ向かいました。ちなみに一番高いスイートルームに入院すると、自室でマッサージが受けられるそうです。

マッサージルームには3人の女性がいて、にこやかに迎えてくれました。
1ルピーコインをお供えしたあと、プラスチックのような硬いマッサージベッドに腰掛け、頭と肘と足の裏にオイルを塗られ、頭頂部にパウダーをかけられました。これは初回のマッサージの時だけ行ったので、神様へのお供えの儀式なのかもしれません。

その後全裸になりふんどしのような布を身につけ、顔と頭以外の全身にオイルが塗られました。
オイルを入れた鍋を火にかけ、オイルで薬草を包んだハーブボールを温めてそのハーブボールを使ってマッサージをします。1名はハーブボールを温め、2名がぞれぞれ右半身と左半身をマッサージしてくれます。ハーブボールをポンポンと体に当ててから滑らせるような感じで、オイルの温かさも心地よいです。ハーブボールは4個あり、随時温かいものと交換します。施術者は毎日変わるのですが、たまにハーブホールをすごく熱くする人がいて熱いと訴えても「大丈夫!」と笑顔で言われ、肌が赤くなった日も。笑

マッサージベッド

右奥にハーブボールを温めるコンロが見えます

オイルとハーブボール

オイルを入れた鍋を火にかけて、ハーブボールを温めます

ハーブボール

薬草が詰まったハーブボール

ハーブボール

ハーブボールは薬草を布で包んだだけのシンプルな構造

ハーブボールの中身の薬草が何なのか知りたくて、マッサージの度に施術者に聞くのですが、「メディカルハーブです」としか答えてもらえませんでした。医師に聞いてみたら、「英語名はわからないけどいい?」とメモに書いてくれました。

ハーブボールの薬草

先生ありがとうございました、でも読めません…

仰向けで上半身から下半身、うつ伏せになって下半身から上半身のマッサージを行い、最後に全身のオイルを拭き取り頭に茶色の粉末を塗られ(これも薬草だそうです)終了です。施術者は汗びっしょり、手のひらが薬草で茶色に染まっています。お疲れ様です&ありがとうございました!

部屋に戻ると、今度は呼吸器の疾患に良いスチーム治療です。

スチーム治療

熱々のハーブ水の蒸気を吸入します

木の箱の中にあるスレンレスの器の中に熱いハーブ水が入っており、頭からブランケットをかぶってその蒸気を吸います。トゥルシー(ホーリーバジル)やターメリックなどを使っていているそうです。15分ぐらいたったら、顔の汗を吹き終了。なんだか肌にも良さそうです。
1時間ゆっくり休憩してくださいと言われ、ベッドでのんびりしました。

16時半ごろ、部屋にスイカジュースが届きました。
入院手続きの際に、15時半から16時半の間に飲み物(スープ、フルーツジュース、紅茶、コーヒー、緑茶の中から1種類)と説明があり、毎日朝食か昼食を持ってくる人に「今日は何にしますか?」と聞かれます。でも希望通りの飲み物が届いたことはなく、私の場合は野菜スープを持って来てくれることが多かったです。体調や病状でメニューが決まっていたのかも?

17時ごろ回診があり、その後は夕食まで自由時間。病院の庭を散歩しました。

病院の庭

さすが椰子の国、病院の庭にも椰子の木がありました

19時半ごろ夕食を食べました。野菜のカレー(じゃがいも、玉ねぎなど)、チャパティ2枚、野菜スティック(にんじん、いんげん、ビート?など)、フルーツ(マンゴー、スイカ、りんご)でした。

夕食

カレー美味しい!

食後に薬を飲んで、雷の音を聞きながらこの日も21時半ごろに就寝。おやすみなさい。